エンジンルームを見てがっかりした経験が皆さんにもありませんか?じゃあ、何にがっかりしたのでしょう?恐らくこれがその理由の一番でしょう。スポーツ800にミニエースやUP30のエンジンが乗っていた。
でも良く考えると、なんでオリジナルのエンジンは残っているのが少なくて、フルフローのエンジンが多く残っているのか。もちろん、フルフローエンジンの方が高年式なので、相対的に多く残っていても不思議ではないのですが、でもミニエースやUP30のエンジンが何でスポーツ800に乗ってまで残っているのでしょう?生産量で言えばフルフローエンジンはたった10万基ほど。それに対してパーシャルフローエンジンは30万基以上も作られているのにです。
それには残るべくして残ったそれ相応の理由があったのです。ここではスポーツ800マニアの中でいつも冷や飯食いになってしまっているミニエースやUP30に乗っていたフルフローエンジンについて歴史を交えて見ていきましょう。ここではパーツリストと実際の部品とを見たうえでそこから考えられることを少し加えて論旨を展開していきます。なお、44年式に搭載された2Uエンジンについては省略します。